現代の医療(西洋医学)での喘息治療は、薬物治療が主で、ステロイド剤を使うイメージが強いですが
長期治療を想定して作られた「コントローラー」
発作時に服用する治療薬「リリーバー」
などがあり、各症状に応じた治療薬が用いられています。
コントローラー・リリーバー・ステロイド剤も、気管の炎症悪化を防ぐための薬ですが炎症を抑える効果だけでは喘息は完全には治りません。
気道の炎症そのものが治癒しないかぎり(あるいはアレルギー性ならばそれが改善しない限り)完治には至りません。
特にステロイド剤は強力な抗炎症作用を持っている分副作用も伴います。
また、喘息は症状と共に体力も落ちてしまいます。身体の免疫力が落ちたまま治療を受け続けても、さらに悪化する恐れがあるのです。
漢方薬での喘息治療
喘息治療において、漢方薬という方法もあります。
漢方医薬はひとつの症状を抑えるのではなく、体質改善を目的とした治療を根本としています。
漢方医薬学から見た人間の身体における肺は、嬌臓(きょうぞう)と呼ばれ、大変デリケートで病気になりやすい臓器と言われています。
そのため喘息は、漢方医学では肺の働きと結びつきの強い疾患であると考えられています。
例えば、身体を温める働きがあるとされる胃の働きが弱ると、身体全体の代謝が落ち、体質的に弱い部分から症状が現れる、という考え方です。
喘息治療において、漢方的な治療法としては、肺を温めて、気管支拡張作用のある漢方薬を使うことで喘息発作を抑え、腎の働きも改善することが必要になってきます。
喘息に効く漢方薬
そこで、喘息に効果があるといわれる漢方薬に、冬虫夏草という生薬があります。
冬虫夏草は、昆虫に寄生して養分を吸収しながら、成長していく”キノコ“の一種で、古くから中国やチベットなどで滋養強壮剤として珍重されてきました。
特に肺機能に関しては、中国でも他の生薬と組み合わせて肺気腫や喘息の治療に用いられています。
冬虫夏草は腎機能と肺機能両方から強化する作用を持っているため、喘息の症状で体力が落ちてしまっても
冬虫夏草の免疫強化作用によって、体力面からも改善の見込みが期待できるのです。
そのほかにも、喘息に対して、気管支拡張作用、抗炎症作用、感染防御作用など様々な効果があると現代医学においても確認されています。